前回の記事「子どもを性に関する絵本読んでみた②」にひきつづき
今回は子ども達と読んだ2冊目の絵本を紹介したいと思います。
今回紹介する絵本
せかいでさいしょにズボンをはいた女の子
前回の記事見てないよって方はぜひ前回の記事も読んでみてください↓
前回はこちらの本についてお話しています☆
最近では男の子だから…女の子だから…とあまり言わない世の中になりつつありますが、昔(昔といってもほんの少し昔)は「男の子だから○○しないと」「女の子は○○でなくちゃ」など性にとらわれた考え方が一般的な時代がありました。
性別によって職業や生活、衣服、好きなものが制限されるのはおかしいと声をあげた女の子のお話です。
せかいでさいしょにズボンをはいた女の子
「せかいでさいしょにズボンをはいた女の子」作:キース・ネグレー 訳:石井睦美
むかし、女の子はズボンをはいちゃいけなかった。
きることができたのは、きゅうくつなドレスだけ
そんな事信じられる?
絵本の最初のお話をこども達に聞かせると
「えー!?なんでよー!!」と7歳(小1)の娘がビックリしていました。
毎日小学校にズボンばっかり着て行っている娘には考えられないことだったのでしょう。
この絵本はメアリー・エドワーズ・ウォーカーという実在した女性を題材にしたお話です。
メアリーは最初にズボンを履いた女性の1人として知られていますが、それは当時の常識では考えられないことでした。
メアリーはズボンを履いていることを理由に何度も逮捕されることもありました。
世の中がの女性医師を認めない時代であったのにも関わらず、メアリーは外科医となり戦時中軍医として活躍しました。
戦後メアリーにはいちばん栄えある名誉勲章が贈られます。
医師を引退後、メアリーは女性の選挙権と好きな物を着る権利をうったえ続けました。
そんなメアリーの少女時代
女の子だからズボンをはけないのはおかしい!
と疑問を感じたメアリーがどんな行動をとるのか?
というお話です。
絵本を読んでいるときの子ども達は
7歳「なんでズボンをはいたらみんなにいじわるされるの?」と言っていました。
自分の好きなものは「好き」と言える
他の人の「好き」を否定しない
こどもでも分かることなのに
昔も今の時代もそういう事って多いですよね。
勇気をだして声をあげた人は非難される。
でも誰かが言わないと変わらないまま…
性差別も、人種差別も、戦争も…
今の日本の子ども達には考えられないことが、当たり前だった時があった。
でも、それはおかしいと勇気をもって声をあげたり、行動を起こしたりした人達がいたからこそ、
今の当たり前があるんだと考えさせられました。
私も学生時代好きなものが「好き」ってハッキリ言えない時がありました。
周りから変に思われたらどうしよう…と思ってしまって
でもそのことって心の隅にずっと残ってしまうんですよね。
メアリーみたいに好きなものを好きって言えるのって当たり前のようで難しいことですね。
ちなみに4歳児は「私はドレスが好き!!」と言っていました。笑
男の子だから…女の子だから…っていうのか関係なく
自分の好きなものは「好き」と言える
他の人の「好き」を否定しない
を大事にして欲しいなと思いながら一緒に絵本を読みましたが、
まだそこまでは子ども達に伝わってないかな。笑
繰り返し読んで少しずつ心に留めておいて欲しい絵本だなと思いました。
また子どもと読んで楽しかった絵本があれば紹介したいと思います☆
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