妊娠・出産・ベビー

赤ちゃんが自宅で産まれてしまった場合の対処方法

今回は「赤ちゃんが自宅で産まれてしまった場合の対処方法」について説明したいと思います。

妊娠中に陣痛や破水、出血をしてしまった時にまず病院へ連絡するように産院から伝えられていると思います。
様々な理由で病院に間に合わず自宅で赤ちゃんを出産してしまうことがあります。

もちろん慌てるとは思いますが、出産直後の対応は赤ちゃんやママにとても大切。

自宅でも出来る対応方法を知っておくことで赤ちゃんやママ自身を守ることができます。
対応方法を知り、万が一に備えておきましょう。

目次

すぐに救急車を呼ぶ

自宅で赤ちゃんが産まれそうな場合は迷わず、すぐに救急車を呼びましょう。

ママや赤ちゃんの処置は産まれてすぐ必要な場合が多いです。数分の処置の遅れが命取りになる場合もありますので、自分達で判断せず救急車を呼んでおきましょう。

救急隊員はいざという時に備えて病院に到着するまでに分娩になった場合どのように対応するのか知識を学ばれています。
最低限の器材もあります。
出産の状況でも移動を助けてもらうことで病院まで素早く到着できます。

救急車がくるのにもある程度時間はかかると思うので、自分達で出来る対処をしながら救急車の到着を待ちましょう。

 

かかりつけの産院へ電話する

急に赤ちゃんが産まれそうになった場合、自分達のみで判断するのは危険です。

かかりつけの産院へ連絡し、医師や助産師にどうやって対応したらいいのか相談してください。
可能であれば電話は通話状態にしてスピーカーにすると状況が伝わりやすくなると思います。

私も勤務中に「自宅で出産してしまった」と連絡をもらったことがあります。
産院も病院に着いた時に、すぐに状況に応じて処置できるように準備して到着を待つことができます。

すぐに連絡してください。

 

赤ちゃんが泣いているか確認する

赤ちゃんはお腹の中にいる時はへその緒を通して、ママから酸素をもらっています。
しかし外の世界に産まれると自分で息をして酸素を吸わなければなりません。産まれてすぐ泣くことで肺がふくらみ、呼吸をすることができるようになります。

しかし、産まれてすぐに泣かない場合は呼吸ができていない状態。
赤ちゃんが呼吸ができるよに適切な刺激を与えてあげる必要があります。

 

乾いたタオルで羊水をよく拭きとる

産まれたばかりの赤ちゃんは体温調節が出来ず、体温が低くなりすぎると呼吸が出来なくなってしまいます。
羊水で濡れているままでは体温がどんどん奪われ低体温になってしまいます。

乾いたタオルで羊水をしっかり拭きとってください。
濡れたタオルは取り除いて別の乾いたタオル(2~3枚)でしっかりくるんで保温してあげてください。

また、「破水」をしていない状態で羊膜に包まれて産まれてくる場合もあります。まずは羊膜を破り、赤ちゃんの鼻と口をタオルで拭いてください。

 

冷房や扇風機は消して、部屋を暖める

部屋が涼しい状態だと赤ちゃんの身体の体温がうばわれてしまい、体温が下がってしまいます。
また、冷房や扇風機の風も赤ちゃんの体温をうばう原因になります。
冷房や扇風機は消して出来るだけ部屋を暖めるようにしてください。

 

元気が無い場合は背中や足の裏をさすることが良い刺激になる

赤ちゃんが産まれてすぐ泣かなかったり、泣き声が弱い場合はタオルで背中や身体を優しくこすってあげると良い刺激になります。
それでも泣かない場合は赤ちゃんの足の裏を叩いたり、背中を手でこすって刺激してください。刺激をして赤ちゃんを泣かせることで呼吸を手伝います。

 

赤ちゃんを抱いて人肌で温める、乾いたタオルでしっかりくるむ

乾いたタオルでしっかり包まれていても、産まれたばかりの赤ちゃんは体温が下がりやすくなります。
抱っこしたり、ママの隣に寝かせて温めてあげましょう。

可能であれば赤ちゃんをうつ伏せにして、顔を横に向けてママの胸の上で寝かせてあげましょう。
肌と肌が触れ合うように抱くことでママの体温で赤ちゃんが温まります。
上にタオルや毛布をかけて救急車の到着を待ちましょう。

 

へその緒は自分達で切らない、胎盤を無理に出そうとしない

病院では清潔な物品を使ってへその緒を切り、消毒しています。へその緒は切らず、病院へ行ってから切ってもらいましょう。
また、その緒がちぎれたり、傷ついたりするとそこから細菌などが入る場合があります。へその緒を無理に引っ張らないよう注意しましょう。

また、本来であれば赤ちゃんが産まれたあとに胎盤も出てきます。
しかし子宮に胎盤が付着しているところには小さな血管がたくさん通っています。産後は胎盤が出た後にママの出血が多くなる場合が多いです。自宅では胎盤は無理に出そうとせず、ママは横になって安静にしておいてください。

 

 

自宅でも出来る対応方法を知っておくことで赤ちゃんやママ自身を守ることができます。
対応方法を知り、万が一に備えておきましょう。

 

 

この記事が、妊娠中のママの不安を和らいでくれますように。

自宅で出産してしまったママと赤ちゃんを守ってくれますように。

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