妊娠・出産・ベビー

妊娠中の新型コロナワクチン接種

コロナウイルスのワクチンすでに接種されている人多くなっていると思います。

妊婦さんは時期を問わずワクチン接種をするように勧められています。
最近では新型コロナワクチンの妊婦優先接種をする病院や自治体も増えつつありますね。

でも妊娠や出産後赤ちゃんに影響がないのかな?と心配されている方は多いと思います。
妊娠中・授乳中の女性やこれから妊娠をしたいと考えている方は本当に問題がないのか心配ですよね。

今回は「妊娠中の新型コロナワクチン接種」についてお話したいと思います。

目次

なぜ妊婦の新型コロナワクチン接種がすすめられているのか?

妊娠中、特に妊娠後期(妊娠28週~40週)に新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすく、早産になるリスクが高いと言われています。

新型コロナウイルスが子宮内の赤ちゃんに感染することはほとんどありません。
しかし、妊娠37週未満で産まれた赤ちゃんは子宮の外で生活する準備が十分にできていない場合があります。
早産で産まれた赤ちゃんは臓器の発達が未熟で呼吸をすることや、ミルク・母乳を飲むことが難しい場合があり、他の病気を併発したり感染症にもかかりやすい状態です。

早産児を管理できる産院は限られていますので、分娩予定だった産院から別の病院で出産することになる可能性もあります。

妊婦さんがコロナワクチンを接種することで万が一感染しても重症化することを予防できます。
無症状、あるいは軽症ですむかもしれません。

このような危険性を予防するために、妊娠中でも時期を問わずワクチン接種をすることが勧められています。

新型コロナワクチン接種が原因で感染することはない

「コロナウイルスはmRNAワクチンだから大丈夫」って聞いたことありませんか?

そもそもmRNAってなに?なんで大丈夫なの?

mRNAとはメーセンジャーRNAと言い、たんぱく質を作るための設計図のようなものです。

これまで使われていたワクチンはウイルスの一部を弱くしたものを注射し、それに対しての免疫ができる仕組みでした。

しかしmRNAワクチンはこれとは違い、ウイルスのたんぱく質を作るもととなる遺伝子情報の一部(設計図)を注射します。
ここで作られるたんぱく質自体は無害なものです。そのたんぱく質に対する抗体などが体内でつくられることにより、ウイルスに対する免疫が作られます。

生きたウイルス自体を接種するわけではないので、新型コロナウイルスのワクチン接が原因でコロナウイルスに感染することはありません

コロナのワクチン接種が妊娠や胎児に影響することはない

妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方も、新型コロナワクチンを接種することができます。

日本で使用されている新型コロナワクチンが妊婦、胎児、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません

遺伝情報を注射するって将来身体に問題が出たり、将来妊娠した時に子どもへ影響がでないか心配…

mRNAを接種することで人のDNA(遺伝情報)に影響することはありません。その情報が長期間残ってしまったり、精子や卵子の遺伝情報に組み込まれることはないと考えられています。

その理由は人の身体ではDNA(遺伝情報)からmRNAが作られる仕組みがありますが、その流れは一方通行です。
逆にmRNAからDNAを作ることはできません。

これらの理由から新型コロナワクチン接種が悪影響を及ぼすことはありません。

妊娠中に接種すると赤ちゃんにも抗体がつく可能性がある

妊娠中(特に妊娠後期:妊娠28~40週)にワクチン接種をすることで、新生児にも抗体が移る可能性があると言われています。

海外で、妊娠中にワクチンを接種した方の臍帯血(臍の緒の血液:胎児の血液と同じ)や母乳を調べる研究で、臍帯血や母乳中にも新型コロナウイルスの抗体があることが分かりました。

ただ、この抗体が新生児の感染を予防できるのか分かっていませんが、母親から新生児へ移る可能性はあります。

副反応で発熱しても内服できる解熱剤がある

妊婦だから副反応が強く出ることはありません。発熱や腕の痛みなどの副作用は妊娠していない人と差はありません。
しかし、発熱している場合は早めに解熱剤を内服するようにして下さい。

妊娠中でもアセトアミノフェンという解熱剤は内服ができます。処方薬ではカロナールが同様の薬剤です。
ワクチン接種時や健診時(事前にワクチン接種する予定が分かっている場合)などに事前に医師に相談し処方してもらっておきましょう。

市販薬ではタイレノール®Aやラックル®などがありますが、必ず医師や薬剤師し相談してから購入し使用するようにしてください。

副反応の有無に関わらず、流産や早産・その他の妊娠の異常がでる可能性や頻度はワクチンを打たなかった妊婦と同じです。
なのでワクチンを接種することで妊娠に影響することはないと言われています。

夫やパートナーもワクチン接種を受けよう!

妊婦さんは日々感染予防に特に気をつけていると思います。

しかし、妊婦さんが感染する場合の多くは夫やパートナーからの感染です。

妊婦さんの夫やパートナー、一緒に住んでいるご家族にもワクチン接種をおすすめします。

積極的にワクチン接種をして、感染予防に努めて生活するようにしてください。

 

妊婦の新型コロナワクチンについて私なりに調べて記事にしました。ぜひ参考にしてください。

ワクチン接種で重症化を防ぐことができます。ママや赤ちゃんの為にもワクチン接種を検討してください。

(この記事は日本産婦人科学会の資料・厚生労働省のホームページを参考に作成しました。)

 

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